アントシアニンの効能・効果

目の機能改善

 アントシアニンの効能で一般的によく知られているのが、眼精疲労の回復視力向上などの視覚機能の改善効果があるということです。
 なぜアントシアニンを摂取することで視覚機能が改善されるのでしょうか?

疲れ目・眼精疲労にアントシアニン

眼精疲労

 目の網膜にはロドプシン(rhodopsin)というタンパク質がたくさん含まれています。ロドプシンは赤色をしていて、視紅とも呼ばれます。ロドプシンに光が当ると分解され、その刺激が脳に伝わることで人は光を感じることができる、つまり物を見ることができるのです。分解されたロドプシンは捨てられるのではなく、一定の時間をかけて(人間の場合は約30分)再度ロドプシンに合成され利用されます。
 しかし目を長時間酷使するとロドプシンの再合成が追いつかなくなり不足してしまうことで、目がぼやける・かすむ・ショボショボするなどの疲れ目・眼精疲労の症状が出てくるのです。
 アントシアニンは、このロドプシンの再合成を促進する働きをもつといわれています。そのためアントシアニンには眼精疲労の回復に効果があるとされているのです。

ビントフリーズにアントシアニン

ピントフリーズ

 テレビやパソコン、携帯ゲームなど近くのものを長時間見続けると目の焦点が固まってしまう、いわゆるピントフリーズ現象と呼ばれる症状が起こることがあります。
 人の目は、目の中にある水晶体(レンズ)を毛様体筋という筋肉が引っ張ったり緩めたりして水晶体の厚みを調整することでピント合わせをしています。長時間同じ距離にピントをあわせていると毛様体筋が緊張して、一時的に水晶体の厚みを調節できなくなります。これがピントフリーズ現象です。
 カシスに含まれているアントシアニンはこの毛様体筋の緊張をやわらげる働きを持っているといわれています。

白内障・緑内障にアントシアニン

 アントシアニンは活性酸素を抑制する強い抗酸化力を持つことがわかっています。アントシアニンの抗酸化の働きで白内障や緑内障の進行を緩やかにする効果があるといわれています。

アントシアニンは目に良いだけじゃない!

メタボにアントシアニン

 アントシアニンには内臓脂肪の蓄積を抑える作用があることがマウスによる実験でわかっています。そのためメタボ(メタボリックシンドローム・内臓脂肪症候群)の予防にも効果があるといわれます。

アンチエイジングにアントシアニン

 老化現象には体内に蓄積された余分な活性酸素が大きく関係しているといわれています。アントシアニンには強い抗酸化力があるため、老化予防に効果があると考えられます。
 またアントシアニンには、皮膚の弾力や水分を保つタンパク質であるコラーゲンを安定させる効果があるとされています。

高血圧にアントシアニン

 アントシアニンには血圧の上昇を抑える作用があることが報告されています。

他にもいろいろアントシアニン

 アントシアニンには上記以外にも、毛細血管の保護、肝機能の改善効果、抗潰瘍作用、抗炎症作用など、体に良いさまざまな効果があるとされています。